CHANGレポート 移転が必要な小学校

学校の移転と再建設の問題

2019年6月:ラオス

いつも訪問しているラオスの首都ヴィエンチャンのワット・シーアンポンスクール。

昨年から進めていた、校舎のペンキ塗り、机の板の張り替え、そして浄水器と貯水槽の修理が終わりました。

子ども達も先生も喜んでくれて、私たちも一安心です。

そしてこの日は地元の市長さんから表彰までしていただき、これからも益々ラオスの子ども達のために動いていきたいと、決意を新たにしたところです。


そして早速この小学校の校長と村長から「困ったことがある」と相談を受けました。

それはこの近所の学校の話しです。国の事業として道路の拡張が決まり、この学校は移転して再建設しなければならないのですが、その建設費用がなくてとても困っているのです。

ラオスの小学校問題

学校に校舎は2つあります。1つは幼稚園として、3才から5才まで約50名が使う校舎。3部屋と食堂が必要です。

この建物では子ども達が寝泊まりもしているので、孤児院のような役割もあるようです。

2つ目は、小学校として6才から12才までが使う校舎。8部屋が必要です。

現在は約80名ですが、今後まだ人数は増えるでしょう。

私たちも何とかしたいと思い、見積もりまで出してもらいました。

すると合計で、193,000$、日本円で2千万円を超えていました。


この金額はよく聞く途上国での学校建設より高額かもしれません。

例えば、あくまでも目安ですが、カンボジアで小学校を建設する時の費用として、土地は別で、1階建てで教室が5部屋でだいたい300万円くらいと言われています。

このラオスの学校は校舎が2階建てであること、そして全12教室と規模が大きいからでしょう。

また土地が低いため、全体を50㎝ほど上げる工事も必要とのことでした。

ラオスの小学校の建設費

ただ、いずれにしてもこの金額は私たちに出せる額ではありませんので、現状としては進めることができていません。

またいつまでもお待たせする訳にもいきませんので、協力者を探しているところです。


発展中のラオスですので、このように道路の拡張や公共機関の新設がますます増えるのでしょう。

それに伴い移動しなければならない学校が増えるのですが、その再建設の費用は出せないというのが現実なのです。

平均年齢23才はASEANの中で最も若く、幼稚園や小学校を減らすわけにはいきません。

これからもラオスの人々と共に考える問題がたくさんあるいうことを知る出来事となりました。

ラオスの小学校の問題

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